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ブログ : ストーンズの新作「BLUE & LONESOME」について
投稿者 : blues 投稿日時: 2016-12-11 22:01:25 (1041 ヒット)

こんばんはBluesです。
ストーンズの新作「BLUE & LONESOME」!

皆さん聴いておられますでしょうか?
ワタクシメもストーンズ様のおかげでブルースの泥沼にはまってしまった口であります為、今回のアルバムは非常に期待したものでした。
そして今回視聴した感想ですが、一言「意外」でした。
これまでのストーンズのやるブルースは維新であり全てストーンズ色に染めてしまうものでそれが良かったのですが、今回のは先人のブルースマン達の演奏を忠実に再現した様な演奏だったからです。
いわゆるストーンズが真面目にブルースしているのが意外だったわけです。
いやー、今のストーンズがこんなにこてこてのブルースをしてくれるなんて本当にうれしい限りだし、間違いなく今までのアルバムの中でも私の中ではかなりベストなものであることに間違いありません。
特にチャーリーは得意のジャズをやるときのようにうまくブルース的にスウィングしてるし、やっぱりストーンズはブルースバンドであるなと感じました。
またミックもブルースハープを吹きまくっているのがうれしいですね。ブルースハープと言えば何と言っても今までストーンズが取り上げたことのなかったシカゴブルースを代表するブルースハープ奏者リトル・ウォルターの曲を中心にカバーしていることも嬉しかったです。ジャケットの中のキースの嬉しそうな顔も印象的でした。

ただ一つだけ言いたかったのは、
あー、このアルバムだけはビル・ワイマンに参加して欲しかったなー。
ビルのあの変なベースが入ればもっとストーンズ的で維新なブルースになったに違いない。ビルもこのアルバムには参加したかったんじゃなかなー?

と前置きは長くなりましたが、今回は過去にストーンズのメンバーが中心になって作ったブルースアルバムを2、3紹介したいと思います。
今回の「BLUE & LONESOME」と一緒に聴くとなお一層ストーンズ的ブルースが楽しめるはずです!

まず始めにシカゴブルースの巨人ハウリン・ウルフとのセッションアルバムのこちら。


♪ ロンドン・ハウリン・ウルフ・セッションズ(1971年発表)
ストーンズからの参加は、
チャーリー・ワッツ、ビル・ワイマン、イアン・スチュワート
その他は、
エリック・クラプトン、スティーヴ・ウィンウッド 、リンゴ・スター等。
1971年当時チェスレコードのブルースの巨人とイギリスのロックスター達を共演させた企画ものですが、これがまたいい!
ウルフ様も病気がちで体調も悪かったとのことですが全くそれを感じさせない歌いっぷり!手下のヒューバートサムリンも健在!
注目すべきはやはりストーンズのリズム体とストーンズの中では一番ブルースに拘りを持っていたスチュのピアノも十分堪能できます!

続いてはその6人目のストーンズと言われたイアン・スチュワートのリーダーアルバムです。


♪ ロケット88(1981年発表)
ストーンズからは、
イアン・スチュワート、チャーリー・ワッツ
その他は、
ジャック・ブルース、アレクシス・コーナー、ボブ・ブラニング(元フリートウッド・マック)らのロックサイドのビッグな面々と、他はジャズミュージシャン。

スチュはストーンズの初期メンバーでしたがルックスが合ってないと言う理由でメジャーデビュー直前にメンバーから外されてしまいます。
しかしその後もロードマネージャとしてレコーディングやライブ等にもブルースの曲限定で参加し、死ぬまで4半世紀にわったってストーンズと行動を共にします。
いわゆる表に出ない事実上のメンバーでした。スチュのブギウギ節は私も非常に影響を受けました。そのスチュが自らプロデュースしたリーダーバンドのアルバムがこちらになります。
しかしこの時に限ってジャズピアニストのベテランを二人も呼んでこのアルバムをレコーディングしたため、自分のアルバムにも関わらずなんとスチュは1曲しかプレイしていないのです。なんと引っ込み思案なのだろうか?まあしかし全曲スチュのブルースへの拘りやセンスで出来ているんだろうから良しとしましょう。
内容の方はジャック・ブルースやアレクシス・コーナーがボーカルをとっている曲はロック色が強く、その他はピアノ中心のブギウギ色が強く全編にやはりスチュのブルースへの拘りが感じ取れる作品となっております。

最後に2012年発売と比較的新しい、またスチュネタになってしまいますが、
イギリスの剛腕ピアニスト。ベン・ウォーターズがイアン・スチュワートへ捧げたトリビュートアルバムのこちらです。


♪ ブギー・4・スチュ(2012年発表)
このアルバムに注目すべきはスチュのトリビュートアルバムという事で、
新旧のストーンズメンバーが揃って参加していると言う事です!
と言う訳でストーンズからは、
ミック・ジャガー、キース・リチャーズ、ロン・ウッド、チャーリー・ワッツ
そしてビル・ワイマンまでも!
チャーリーはほぼ全曲に参加、キースのボーカルにロニーもデュエットをとる「3.ウォーリード・ライフ・ブルース(ビッグ・メイシオ)」も聴きものですが、
なんと言ってもこのアルバム中ストーンズファンの目玉は「8.ウォッチング・ザ・リヴァー・フロウ(ボブ・ディラン)」の演奏ラインナップで、ミック・ジャガー、キース・リチャーズ、ロン・ウッド、チャーリー・ワッツ、ビル・ワイマンと言う80年代までのストーンズ5人構成でのレコーディングが20年ぶりに復活していることです。これをスチュから影響を受けたベン・ウォーターズをスチュに見立てて聴くと本当にストーンズの古き良きが復活したように聴こえますよ!さらにボーナストラックでは先に紹介したロケット88のライブ音源で引っ込み思案だったスチュのピアノがガチで聴けるというオマケ付(こちらもチャーリー参加)!

と言う訳でストーンズの新作「BLUE & LONESOME」と共にこの3枚を一緒にストーンズ的BLUESを感じながら聴くのもお勧めです!
 


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