ビル・ワイマンは元ローリング・ストーンズのベーシストです。後にプリティ・シングスというバンドを組むディック・テイラーの次にストーンズに加入しました。
ちなみにディック・テイラーは元々はギター弾きだったんですが、既にブライアン・ジョーンズとキース・リチャーズがいたため、ベースに転向。
これはデビュー前の話。
ビル・ワイマンはデビューから初来日した1990まで活躍し、1991年にローリング・ストーンズを脱退。まだいればよかったのに。
それ以後は自分のバンドで活動していましたが、2012年にストーンズ50周年記念ライブに、元メンバーとして再びストーンズと演奏することに。
ビル本人は、ほとんどオリジナルメンバーみたいなものなので、フル出場する気満々だったとか。なのに、出演した曲は2曲だけ。これには非常に不満を持っていたみたいですね。「え〜、オレ来たのに2曲だけ〜!?」って。
まぁでもストーンズってこんなもんでしょう。あんまり過去にこだわってなさそうですし。過去の遺産を捨てているわけではないけど、常に「今」で勝負しているからこそ、ここまで続いているんでしょうから。
ところでビルは最近、貴重な昔のストーンズの写真を公開したみたいですが、ビルにはこっち方面をがんばってもらって、ファンを楽しませてほしいです(^^)。昔からビルはストーンズの生き字引と言われるほど、ストーンズを記録していたみたいですしね。これからのビル・ワイマンのストーンズアーカイブに期待しています。
最後にビルのエピソードなどを。
- ストーンズ加入のきっかけは、ちゃんとしたアンプを持っていたから(メンバーが使いたい)
- ステージでは汗ひとつかかない(動かない)
- 実はストーンズサウンドでは重要な役割を担っている(キースとチャーリーの間の潤滑剤。ビルはキースが弾くフレーズを予想してちょっと前のめりに弾く。チャーリーはキースのちょっと後に叩く。この絶妙なタイミングのズレがストーンズサウンドの秘密)
- サタニック・マジェスティーズのイン・アナザーランドはビル作詞、作曲でビルがヴォーカルをとっているが、アルバムに入れる条件がサビにミックとキースのコーラスを入れることだった
- ミック・ジャガーより女性経験数が多い(鬼!)
- 60年代には日本製のベースを使用していた
- インタビューなどでは結構ジョークを飛ばしていた(自分の頭をかつらに見立てたり)
- ストーンズメンバーでは最年長
- 実はプロデュース業もやってる(ビルがプロデュースした1967年のThe Endというバンドはかっちょいい!)
- ビルのベースをコピーするのは先が読めなくて至難の技(と、ストーンズレコーディングにも参加したビル・プラマーというプロのベーシストが言っている)
意外に良かったりするビル・ワイマンのファーストソロアルバム。廃盤なので、中古しかありませんけど。