2012年11月29日にロンドンO2アリーナで行われたローリング・ストーンズ50周年記念ライブでエリック・クラプトンがジョイントしました。曲は『Champagne and Reefer』。映画『シャイン・ア・ライト』でも演奏されています(映画ではブルースマンのバディ・ガイと共演しています)。
ここでは最近の話ではなく、昔の話をしてみます。ストーンズとエリック・クラプトンは結構共演したり、レコーディングに参加したりしています。初代リーダーのブライアン・ジョーンズが亡くなったとき、2代目ギタリストのミック・テイラーが脱退したときにはストーンズにエリック・クラプトンが加入するという話もあったくらいです(ジェフ・ベック加入の話もありました)。正式リリースはされていませんが、ストーンズライブでは必ず演奏される『Brown Sugar』ではエリック・クラプトンがスライドギターを弾いているヴァージョンもあります(もちろんブートです)。
※追記
現在はクラプトンがスライドで演奏するBrown Sugarがオフィシャルで聴けますよ。
こちら → スティッキー・フィンガーズ(デラックス・エディション)
その中でもずっとお蔵入りとなっていた『ロックンロール・サーカス』の映像がお勧めですね。すごくかっこいいです。クラプトンも若くて2枚目です(足元を見ると、靴はデッキシューズジョンレノンも)。このバンドのメンバーが凄くてこんな感じです。
- ヴォーカル、ギター / ジョン・レノン
- リードギター / エリック・クラプトン
- ベース / キース・リチャーズ
- ドラム / ミッチ・ミッチェル
というとんでもないスーパーバンドです。ミッチ・ミッチェルはジミ・ヘンドリックスのバンドでドラムを叩いているすんばらしいドラマーです。演奏曲はザ・ビートルズの『Yer Blues』。そしてこのバンド名は『Dirty Mac』。ポール・マッカートニーを皮肉った名称という話もあります。当時、ジョンとポールは仲悪かったですからね。とにかくこの映像はお勧めなので見てみてください
この映像以外にもストーンズの演奏、ザ・フー、ジェスロ・タルなどの演奏もたまらなく良いので全編見ることをお勧めします〜。
ところで、なぜこの映像がお蔵入りになったかと言うと、この収録前夜にストーンズの面々はドラックのやりすぎ、アルコール摂取しすぎ、それに伴う徹夜で演奏がボロボロという理由が1つ。そんな中でザ・フーの演奏が素晴らしく良い出来で、これではどっちが主役かまるでわからないというのが2つ目(このときのザ・フーの演奏ほんとに素晴らしいです!)。この企画はもともとテレビ放映予定でストーンズが仕切っていたので、ボツにする権利もあったのでしょう。さすがストーンズ。というか、ミックか?
ローリング・ストーンズ/ロックン・ロール・サーカス [DVD]