ローリング・ストーンズの楽曲をジャズな感じでアレンジしたなかなか良いアルバムです。中心人物はローリング・ストーンズのライブツアーにも同行しているサックス奏者、ティム・リースです。この人は他にキーボード、オルガンなどでもかかわっています。
ちょうどローリング・ストーンズの2枚組ベスト盤「Forty Licks」が発売され、そのワールドツアー「The Licks World Tour」参加時に空き時間を利用して完成させたものだそうです
このアルバムには多数の豪華ゲストミュージシャンが参加しており、ローリング・ストーンズのメンバーであるキース・リチャーズ、チャーリー・ワッツ、ロン・ウッドも数曲で参加しています。
ワタクシの好きなアレンジは「1.Satisfaction」、「2.Honky Tonk Women」、「5.Wild Horses」あたりでしょうか。特にHonky Tonk Womenのアレンジは必聴ですかっちょいい小気味よいテンポでイントロからオルガンが入ってきて、終盤までこのオルガンがいい味出しているんですよねぇオルガン・ソロもいいですねぇ〜。こういうオルガン弾けるのいいなぁ。ドラムはチャーリー・ワッツです。ストーンズでは絶対にやらないようなジャズドラムをしっかり叩いています
Slipping Awayはシェリル・クロウがヴォーカルで参加しています。Wild Horsesはノラ・ジョーンズが歌っています。コレ、なかなかいいですよ。しっとりとナイスな歌声です。キースはノラ・ジョーンズ好きなんですよねぇ。
「7.Paint it, Black」はワタクシはちょっと苦手な感じのアバンギャルドといっていいのか、近代(現代)ジャズアレンジといったらよいのかわかりませんが、聴いていて「難しいなぁ〜」という印象を持つアレンジでした。
「8.Honky Tonk Women (Keith's Version)」はモロにストーンズバージョンという感じです(笑)。だってキースがそのままあのイントロ弾いているんだもん。確かドラムはチャーリー・ワッツです(そりゃまんまですね)。
ちなみに「11.Bellei」はティム・リースのオリジナル曲なのですが、これも結構いいですね。この人の全曲オリジナルもそのうち機会があれば聴いてみたいですね。ストーンズの楽曲でこういったアレンジでアプローチする人は初めてなのではないでしょうか。
というわけで、ストーンズのアレンジものアルバムとしてはベストに入るであろう出来と思います。ちなみにジャケットはロン・ウッドが書いています
- 収録曲 -
Rolling Stones Project
- (I Can't Get No) Satisfaction
- Honky Tonk Women
- Slipping Away
- Street Fighting Man
- Wild Horses
- Waiting On A Friend
- Paint It black
- As Tears Go By
- Honky Tonk Women (Keith's Version)
- Ruby Tuesday
- Gimmie Shelter
- Bellei
Rolling Stones Project (Tim Ries)
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