ワタクシの好きなギタリストの一人にスティーヴィー・レイ・ヴォーンがいます。
ハードロックやヘヴィ・メタルが全盛の80年代前半に登場。本国アメリカで物凄い人気があったそうです。あの時代にブルースを主体としたアーティストでここまで人気が出たのは異例なんじゃないですかね。
その人気ぶりがうかがえるエピソードとしては1989年にニューヨークのマジソン・スクウェアガーデンでスティーヴィー・レイ・ヴォーンのライブがあったんですが、その前座がなんとジェフ・ベックだったそうです。
「逆じゃね?」
って言う印象が多いと思います、日本では。日本はジェフ・ベック人気はすごいですからね。スティーヴィー・レイ・ヴォーンが日本ではあまり知られてなかったってこともあるんでしょう。
でも、当時のアメリカではレイ・ヴォーンはそれほどの人気を誇っていたってことです。
その後、日本でも徐々に認知度が高まり、初来日したのが1985年の1月。映像を見るとわかりますが、もうギターショーって感じです。オープニングからエンディングまでギター弾きまくりです。まさにブルースの洪水といった感じ。
このステージを見た人でレイ・ヴォーンに憧れてFenderのサンバーストのストラトキャスターが欲しくなった人は多かったはず(ピックガードは黒に変更したりしてね)。
動画があったので興味あれば見てみてください。かつてこのライブ映像はVHSで発売されていたそうですが、現在は廃盤となっており、中古ショップなどかブートでしか手に入らない状況となっています。
Texas Floodでストラトを背中に持ってきてソロを弾きまくるパフォーマンスも見られます(そしてそのまま歌に戻ってギターも弾く)。
今ではスティーヴィー・レイ・ヴォーンモデルのストラトキャスターは手に入ります。いくつかモデルはありますが、ワタクシが弾いたものはすごく弾きやすかった記憶があります。モノとして出来がいいんでしょうね。
Stevie Ray Vaughan Signature / Fender Stratocaster
Stevie Ray Vaughan Signature / Fender Stratocaster(他モデル一覧)
レリック加工(わざと年数を経たような加工をしたり、使い古したような加工をする技術)もここまで近づければすごいものですね。カッコいい!!
またスティーヴィー・レイ・ヴォーンの音として欠かせないのが愛用していたというチューブ・スクリーマー。このオーバードライブは単体ではそれほど歪みは得られませんが、アンプと組み合わせたり、他のオーバー・ドライブと組み合わせたりすると真価を発揮します。
ブースターとしても使用できるので利用価値は高いと思います。ギタリストのエフェクターボードを見せてもらうと、必ずTS9があるほどメジャーなエフェクターですね。
Ibanez ( アイバニーズ ) / TS9 Tubescreamer チューブスクリーマー
ワタクシは以前持っていましたが、別のオーバードライブを購入して手放してしまったため、ちょっと後悔しています。今買うなら、ミニチューブスクリーマーですね。ミニマルにしてくれるのは本当に助かります。エフェクターボードが少しでも軽くなるのはありがたいですね。
Ibanez ( アイバニーズ ) / TUBE SCREAMER MINI チューブスクリーマー
スティーヴィー・レイ・ヴォーンは1990年に事故で亡くなってしまい、もうライブを見ることはできませんが、かつてのライブのいくつかはDVD化もされているので興味が出たらぜひ見てみてください。
ワタクシのおすすめはエル・モカンボでのライブ。会場が小さめなのがイイですね。こんなところでレイ・ヴォーンのライブ見られた人は幸せだよな〜。
ライヴ・アット・エル・モカンボ [DVD]
レイ・ヴォーンのストラトの音は本当に素晴らしい。ワタクシはストラト持っていませんが、見るたびに欲しくなりますよ。クリーンもドライブした音もどちらも素敵です。特にLennyという曲のクリーントーンは最高です。こんなギター弾きたい!
ただ、忘れちゃいけないのがリズム隊のベース(トミー・シャノン)とドラム(クリス・レイトン)。すんごいリズムが的確です。トミーはかなり背が高い。レイ・ヴォーンと並ぶとよくわかります。クリスは金髪イケメン。こういうメンバーがいるからレイ・ヴォーンのギターが映えるってもんです。いいバンドだよな〜ダブルトラブル。