これは非常によく議論される話です。映画シャイン・ア・ライトでもそんな場面がありました。
ザ・ローリング・ストーンズ シャイン・ア・ライト デラックス版 [DVD]
その映画でインタビュアーがロニーにこう質問します。
「キースとあなた、どちらの方がギターが上手いんですか?」
これに対しロニーは
「俺の方が上手いさ!」
と答えてました。
それを聞いたキースは
「正直なところどっちも下手さ。だが2人合わさると世界最強だ!」
と回答。
ストーンズはギターのコンビネーション、2つのギターが混ざり合ってどっちのギターがキースだかロニーだかわからない、そんなところが魅力だったりします。ブライアン・ジョーンズが在籍していたころのストーンズも2人のギターアンサンブルが魅力の1つだったりします。
キース本人も以前のインタビューで語っています。
1969年〜1974年の間はミック・テイラーというスーパーギタリストがブライアン・ジョーンズに代わって加入したため、2人のギタリストの役割ははっきり分かれました。
キースはリズムギター、ミック・テイラーはソロパート。キースもソロをやるときはありますが、その機会はグッと減りました。
1975年から現在まではミック・テイラーからロン・ウッドに代わっています。キース的にはロニーの方がしっくりハマる。
キースとロンはエリック・クラプトンにこの質問をしたことがあるそうです。どっちのほうがギターが上手いと思うかと。
そうしたらクラプトンの回答はこの通り。
「どちらでもない。僕のほうが君ら2人よりいい」
技術的には確かにその通り(笑)。
クラプトンの回答はなんだか模範回答ですね。この答えには二人とも納得せざるを得ないでしょう。しかもどちらも傷つけない。
まぁ問題のすり替えではありますけどね。
クラプトンの機転を利かせた回答で気まずくなりそうな雰囲気を回避。というか、機転じゃなくて本心でそう思ってるでしょうけどね、クラプトンは(笑)。
ところで、クラプトンのこんなベスト盤があるの知ってましたか?クリーム時代、ブラインドフェイス時代、ソロ時代を網羅したエリック・クラプトンヒストリーともいえるベスト盤です。とりあえず、クラプトンを押さえたいという人にはうってつけのアルバムですね。
ライフタイム・ベスト
ちなみにミック・テイラーが脱退したときにエリック・クラプトンもストーンズのギタリストとして候補に挙がっていてオーディションをするはずたったらしいけど、寝坊してすっぽかしてしまうという、かなり自由人な面があります(笑)。