いやぁ、こんな便利なリリースされていたとは。ビル・ワイマンのソロ名義のアルバム4枚とインタビューやミュージックビデオ(プロモーションビデオ)などが詰まったお得なセット。ビルのボックスセットと言ってもいいくらいなヤツ(ボックス仕様ではないですけど)。
White Lightnin' : The Solo Albums…plus
ビル・ワイマンはローリング・ストーンズのオリジナルメンバーでベーシストです。もう辞めてしまったので今はストーンズやってないですけど、音楽活動はしっかりしています。前にも紹介しましたが、ソロアルバムもリリースしていますしね。
そんなビルのソロアルバムは既に廃盤になっていまして、なかなか手に入れることが出来ないのですよ。
町の中古CDショップ(今はこういうお店すら少なくなってきている・・・)では、よく外に100円コーナーなんてのがあって、そこでビルのソロアルバムを発見したときは嬉しいやら悲しいやら、少しの間立ち止まってしまったのを覚えています。
ありますよね、100円CDコーナー。
お店側としては客引き、100円でも売れればラッキー!と思っているかもしれないのだけれど、アーティスト側としては
実に悲惨なコーナー。
買う方としては安く買えるからいいのだけど。
まぁそういったところでしか手に入らない、ある意味貴重盤となっているわけなんです。ビルのソロアルバムは。
ちなみにロン・ウッドのソロはファーストから最新アルバムまで中古ショップでなく大手のタワーレコード、HMV、そしてAmazonや楽天でも元気に売られていますけど。
で、このビルワイマンセットはボーナストラックまで収録されていますからね。しかも値段は3,000円ちょい。新品のCD一枚買うより安い(笑)。
そしてやっぱりAmazonのレビューは1人・・・。
ワタクシはビルのファーストアルバムは気に入っているんですよね。ポップでロックで音楽の幅が結構広くて。名盤と言われるかどうかは不明ですけど。
ところで、ビルはかつてThe Endというバンドをプロデュースしていますが、これはサイケデリック・ポップの名盤と言えるかと思います。ストーンズで自分の曲が採用されないので、外で結構活躍しているんですよ、ビルって。「イントロスペクション」(INTROSPECTION)ってアルバムなんですが、ワタクシの中では愛聴盤のレコードの一つですね。
聴いているとロンドンの曇った空がイメージできる感じです(行ったことないのであくまでイメージ)。いくつかの曲でビルも作曲しているんですよ。そして実はチャーリー・ワッツも参加していたりします。実力はあるバンドだと思うんですが、当時はあまり売れなかったみたいですね。
From Beginning to End
そんなビルなんですが、ストーンズでのストレスを自分の日記「ストーン・アローン」にぶちまけています(笑)。これによるとジャンピン・ジャック・フラッシュのイントロはビルが作ったものだといういうことです。
最初、スタジオでビルとチャーリー、ブライアンでこの曲をこねくり回していて、その後、ミックとキースがスタジオに入ってきて仕上げたっていうことらしいのですが、完成した後に曲のクレジットを見てみたら
ジャガー/リチャードとなっていた
という。
ほかにも「え!ホント?」というようなエピソード満載です。ただ、この本はビルの日記なのでビルから見たストーンズ像であって、盛った話もあると思います。日記は個人的見解なので。ただ、すごく克明に記録しているのはさすがで、ビルが「ストーンズの生き字引」っていうのはうなづけます。
上下巻の大作です!
ストーン・アローン―ローリング・ストーンズの真実〈上〉
言いたいことたくさんあったんですね、ビル。