先日も映像を載せましたが、再度ピックアップ。元ローリング・ストーンズのスーパーリードギタリストこと『ミック・テイラー』が共演しています。その昔、キースが使用していて手放したビグスビー付きレスポールと同じ形のものを使っているところもストーンズへの憧憬が感じられて良いですね(同じものかは不明)。
当時ミック・テイラーは音楽性の違い、キースとうまくやっていけない、せっかく思いついた曲を2人に取られる(ミック、キース)、オレの才能はこんなものじゃない!!などなどの理由でストーンズを1974年に脱退しました。その後は何度か共演していますが、今回は本当に久しぶりとなるものです。
ところで、70年代前半の油乗りまくりなライブ絶頂期のストーンズは、このテイラーの活躍がかなりでかいですね。特にライブでのアグレッシブなソロ、流麗なソロはレコード盤以上の迫力があり、それがこの人の魅力となっています。その中のいくつかはブート(いわゆる海賊盤、プライベート盤)で聴けます。この人のフレーズが入ると曲が華やかになるんですよね。ライブを聴くとわかると思います。ちなみに特におすすめのブートは『Europe'73』、『Fortworth Express』、『Philadelphia Special』あたりでしょうか。公式では『ブリュッセル・アフェア』があります。映像なら『レディース・アンド・ジェントルメン』ですね。
こちらもおすすめです。ミック・テイラーのライブ映像と1973年のライブCDがセットになっている垂涎もののコレクションです。ライブ音源は以前はブートでしか手に入らなかった高音質ライブのものがついに公式に発売されました。ギミー・シェルターのソロ、カッコ良すぎ!
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ストーンズ - ザ・マーキー・クラブ ライヴ・イン 1971+ブラッセルズ・アフェア 1973【完全生産限定盤3500セットBlu-ray+CD(マーキー)+2CD(ブラッセルズ・アフェア)】
そんなミック・テイラーですが、70年代当時のステージでは非常に『つまらなそ〜う』にギターを弾いてるんですね(笑)。すんごいフレーズを弾いているのに常に仏頂面(でもベロマークが付いたTシャツを着ていたりするのが、ちょっとかわいい)。ステージ上でもあまり動くことはありません。リズムを取るための足踏みくらいなものです(それすらあまりやらない)。ステージにいるほかのメンバーとアイコンタクトもほとんどしません。ところが!今回のテイラーはゆっくりながらもステージを縦横無尽に歩いているではありませんか(のそりのそり)!こんなミック・テイラーはあんまりお目にかかった事はありません。ちょっとデカいけど。しかもミックやキースに自らをアピールして、キースとは演奏中に肩組んだりしちゃってます。当時ならありえない光景でしょうね。曲の最後ではキースと抱き合うところが泣かせます。
最後にこの共演で1つ気になるのは、テイラーがちょっと太めになっちゃってるとこですね。他のメンバーはみんなシェイプアップして細身の体系を維持しているのに、テイラーだけ幅がでかいので何故かより目立ってしまうという(笑)。当時は『貴公子』なんて呼ばれるくらいの2枚目で細身だったんですがねぇ。ロックスターはいつの時代も細身がいいですね。最初から太っちょが売りならよいんですけど。それにしてもミック・ジャガーの体型と運動量はすごい。ある意味、化け物。
ポケスリムEMS 男女兼用
追記
ミック・テイラーのムック本が出ています。インタビューがなかなか貴重ですよ。
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ミック・テイラーだけを扱ったムック本