ちょっと時間が取れたので、ずっとやってみたかったOrange AD5(5Wチューブアンプ)の真空管を交換しました。
チューブアンプには2つの真空管が搭載されおり、それぞれ役割があります。
・アンプの音を決定するプリ管
・音を増幅させるパワー管
今回はプリ管の交換です。そして最大の目的はこれです。
音量をあげてもクリーントーンを保つ
ヴォリュームを7程度にしてもクリーントーンを保てるようにするのが肝です。現在のチューブではヴォリューム6〜で歪んできます。
これはこれで良い時もありますけどね。今回は歪みが必要な場合はエフェクターで、という使い方を想定しています。
そうすることにより、ある程度の出力をあげた状態でもクリーントーン > クランチ > オーバードライブが使い分けられるようになるという感じですね。
いろいろと調べたり聞いたりした中で、プリ管に使用するチューブはGROOVE TUBES ( グルーヴチューブ ) / GT-12AT7にしました。このチューブはクリーンに定評があるとのことです。いや〜楽しみ楽しみ!
では交換手順です。アンプのチューブを交換するときに参考にしてみてください(あくまで自己責任でお願いしますよ〜)。
1.まずアンプからヘッド部をはずす
アンプについているネジを外してもアンプのビニール部がくっついていて取り外しにくくなっていますが、マイナスドライバー等を突っ込んで少しずつ持ち上げて外します。剥がすときにはちょっと「メリッ」とか音がでました(笑)。
下の写真はヘッド部の配線部分。
2.プリ管を外す
写真右側がプリ管です。これを交換します(左はパワー管です)。まず外側のカバーキャップを外し、内側のキャップも同様に外してから、プリ管を引っこ抜きます。外側のキャップは突起部に合わせてスライドさせると取れます。内側のキャップは2本のねじを外して取ります。
突起部を合わせて上に引っこ抜く。
引っこ抜いた元のプリ管。
今回交換するGroove Tubeのプリ管。Gのマークが目印。
3.新しいプリ管をはめる
引っこ抜いた穴に今回の真空管『Groove Tube』を差し込みます。簡単にいくと思ったのですが、ここが一番苦労しました。アンプ側についている差し込み穴とチューブのソケットがなかなか合わなくて、少しずつ微調整しながらなんとか穴に差し込みました。
調整はワタクシの場合は指で少しずつ曲げました(いいのかな?)。もちろんはめる前にはソケットもきれいに拭き取りましたけど。ふぅ・・・。
差し込んだら、チューブもきれいにやわらかい布などで拭き取ります。なるべく指紋や汚れがつかないようにするのがポイントです。
差し込み穴に合うようにソケットを微調整。色んなところが少しずつ曲がっているのわかります?
Groove Tubeを差し込んだところ。Gのマークが見えるようにヘッドを先ほどと逆にして撮影しました。
4.キャップを元通りにはめる
2つのカバーキャップを元通りにつけます。まずは内側のねじ付きのキャップから取り付けます。
外側のキャップ取り付け。
5.キャビネットにヘッドをはめ込む
ヘッド部をキャビネットにはめてアンプを元通りの形に戻します。
6.電源をつける
いよいよ電源をつけます。まずはスタンバイ!ランプが無事つきました。いや〜良かった!
7.音出し確認
ウチはマンションのためフルでは出せませんが、バッチリいい感じです!以前のチューブではVOLUMEが5〜6を過ぎたあたりから音が歪んできましたが、今回のGroove Tubeではまだクリーントーンです。これは狙い通り。歪ませる場合にはエフェクターを使用するためアンプ側ではなるべくクリーンを保てれば問題なしです。早くスタジオでフルヴォリュームで試してみたいですね。予想ではVOLUME7〜8くらいからクリーンとクランチになるかならないかの音が出るはずなんですけどね。
感想
ということで真空管を交換してみましたが、特に難しいことはありませんでした。新しいチューブを差し込むときだけ気を使いますかね。微妙に穴と真空管のソケットがずれているので。ここはどのチューブでも調整が必要かもしれません。
真空管の交換(特にプリ管)はチューブアンプを使う醍醐味のひとつですから、興味ある方はやってみるのも面白いかもしれません。
歪みがほしいならこのチューブ。
そのほかのGoove Tuebesはこちら。
↓
Groove Tubes